2015年11月12日木曜日

2度目のCreative Summer Campを終えて。



2年目のCreative Summer Campを終えて、
Creative Summer Campをやる意味合いや、2年間開催して実際にどんなことが起きたのかを振り返ってみました。
(9月くらいに途中まで書いて、下書きにしっぱなしでした…… )


①若者が滞在し、地元の人が見失った個性を再発見する。

地元の人はその土地に住んでいると、個性や魅力が見えなくなってしまうことがあります。
そこで、よそ者の若者が、ロケハン1泊2日、撮影・編集2泊3日、合計5日間その土地に滞在して、その土地の個性や魅力を映像として切り取る。
その映像を見た地元の人が、個性や魅力に気が付く。
現段階では、上記までがCreative Summer Campのプログラム。

ここから先がまだ達成出来ていないけど、本当に重要なところで、
さらに映像が発信されそれを見て、日本中、世界中からその土地の個性や魅力を感じたくて訪れる。
それを目の当たりにして、地域の人たちが個性をどう大切にしていこうか、活かしていこうか考え始める。
そして開催地域の人たちが主体的に、地域の魅力を外に強く発信し出す。

今年の映像で出て来たものを実際に商品化したいという動きも出始めています。
映像を作るだけで終わってしまうのではなく、何かしらのアクションに繋がる映像がとても重要だと感じました。


②滞在した若者がその土地のファンとなる。

参加者である若者が、ホームステイや地元の方との交流を通じて、その土地を住んでいる人目線で知ります。
交流、会話を通して、映像のアイデアのモトを探る機会でもあります。
しかし、アイデアや企画を考える機会だけではなく、ホームステイや交流によってその土地のファンに参加者は必ずなります。
都会に生まれ、都会で育った若者にとって故郷と言っても過言ではない場所ができるのです。お酒を酌み交わし、その土地の野菜やお米、郷土料理を食べることで愛着が増し、また来たい、何か一緒にしたいという人がたくさんいます。
CSCの繋がりをきっかけとした事業や地方への移住や検討などが起こっていけばいいなと思います。


③開催地域の人たちがクリエイティブや映像の力を信じ始める。

開催地域の人たちにとって、映像やクリエイティブは本当に未知のものだと思います。
CSCの企画概要を説明するにも本当に一苦労します。昨年の様子を映像で見せてもいまいちピンと来ていない。
でも、ロケハンで20人以上の若者が東京からやってきて、
真剣に見たり、質問をしたりする姿を見て、地域の人たちの様子も変わり始めます。

その真剣な姿を見たロケハン後には、撮影のキャスティングや撮影場所などで協力していただいり、他の地域の人も巻き込んでいただけるようになっています。

そして、現地の最終発表で出来上がった作品を見て、映像の力の大きさを知った方々も多いと思います。
漠然としていて、小難しくて、若者にしか分からないと思っていた映像やグラフィックなどを含めた、クリエイティブ物が、その地域の人にとって前よりもグンと近くなってると実感しました。



④渋谷のスクランブル交差点で放映されるという強み。

パートナーの東急電鉄さんのご協力のもと、渋谷のスクランブル交差点で放映されるということは、凄く強みだと思います。
映像を作って、YouTubeにアップして終わりではなく、媒体としての渋谷、スクランブル交差点があることによって、開催地域と参加者のモチベーションにも繋がっています。
 

⑤講師・審査員の豪華さ。

Creative Summer Campの大きな特徴の一つと言えるのが、講師・審査員の豪華さだと思います。
実際に広告や映像業界で活躍するトップクリエイターから、直接指導や講評を得れるのは、他の広告系の講座ではなかなか味わえないものだと思います。
講師の方もしっかり現地へ同行して、夜遅くまでアドバイスをもらえる機会は経験できる物ではないと思います。
年々協力していただける方も増えていて、本当にありがたいです。



⑤クリエイティブコミュニティの形成。

広告業界を目指す学生、映像クリエイター、広告代理店勤務などなど、様々な参加者が日本各地から集まるのも、 Creative Summer Campの面白さだと思います。
年齢も29歳以下というくくりなので年も近く、仲間でもありライバルでもあるそういった関係が生まれやすいです。
このプログラムで繋がった人同士で、また映像を作ったり、就活のOB訪問をしたり、飲み会をしたりクリエイター同士で繋がれるというクリエイティブコミュニティの形成ができています。




正直、Creative Summer Campは運営側からするとめちゃくちゃ大変。
今年も色々ありましたし、来年も色々あると思います。
でも、その大変さ以上にやりがいや、地域が変わる瞬間を目に出来るので楽しいです。
このプログラムには、何かしら日本の地域を変える力があると、やっていて感じています。
参加者、開催地域の人、運営などCreative Summer Campをやってみての発見が数多くあったハズ。ひと夏で終わるんじゃなくて、何かが始まればいいなと思います。

箭内道彦さんがこんなことを言ってました。

『「自分のために」がんばる人は限界がくるそうです。「お金のために」がんばる人は限界がくるそうです。でも、「誰かのため」「社会のため」というスイッチが入ると「やめるわけにはいかなくなる」そうです。世界中の人が幸せになるまで、仕事が終わらなくなる。』

Creative Summer Campやmy Japanの活動は誰かのためや社会のためのスイッチが入ってるからこそ本気で取り組めるし、生半可なことはできないと。






 2015.11.12 ナガサワケンタ

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