2014年5月29日木曜日

ポートフォリオ説明


 このブログを5/29〜30にご覧頂いている方は、あのドット柄のカードから来ていただいた方だと思うので、「わたしのしごと展」で展示したポートフォリオについて簡単に説明させていただきます。





 なぜ、表紙を覆うようにドット柄のカードを入れ、このブログに飛ぶようにQRコードを貼ったのかというと、このブログを読んでいただくと分かると思いますが、ナガサワケンタという人間性や好きなこと、広告やデザイン、クリエイティブに対してどんな考えを持っているのかをわかって欲しかったからです。
あと、もう一つ理由としてはポートフォリオを見ていただいた方に、見る以外の行動をしてもらって他の生徒より少しでもいいから印象に残って欲しかったからです。


なぜ、表紙がドット柄のカードなのかというと、カードを1枚ずつ取ってもらい表紙から無くなっていき、そのカードの下の表紙デザインが少しずつ見えていくというワクワク感を与えたかったからです。ドットは私のアイデンティティと言える柄で、身にまとっている服には何かしらドットが入っています。
ドットカードの下の表紙も自分の名前と写真をドットにくり抜いたビジュアルを使用しています。



次に、ポートフォリオ自体について。
ポートフォリオはビス止め製本をしました。同じ学科の子のほとんどがクリアポケットのファイルです。しかし、わたしはあえて製本しました。

見栄えがいいということもありますが、やはりポートフォリオも本です。
本というものは紙をめくるその感覚が大切で、紙を触ってめくるのとビニールを触ってめくるのでは、次に何がくるのかなとか、そういう感情であったり、指から伝わる情報が大きく変わってくるのではないなかと思ったのです。
また、ポートフォリオはファイルが多いという情報を聞き、意地でもその大勢の中には入りたくなという、ひねくれ精神があったからです(笑)
ヨコ開きの本にしたのもひねくれ精神と広告作品を見せるにはヨコが適切だと思ったからです。


学科の多くの子は外側より、中身だと言って製本などに時間や手間をかけることを避け、中身の充実や誌面デザインの充実などに費やしてました。
しかし、私は、前にもこのブログで書きましたが、今回の展示するポートフォリオは自分を広告する媒体だと思っています。 グラフィック科だけで90弱あるポートフォリオの中で、どれだけ自分を見てもらえるか、印象に残すことが出来るのか、それを意識しながら作った結果が今回のポートフォリオになりました。

どれだけナガサワケンタという人間をアピール出来たのか、印象に残ったのか、人の心を動かすことが出来たのかはわかりませんが、多くの人に自分の作った作品を見てもらう機会を、そしてこのブログを見ていただく機会を頂けたことは本当に嬉しく思います。
正直、まだまだデザインや広告を考える、作る力は未熟ですが、これから広告やデザインの道に進むにあたって、もっともっと精進したいです。

最後に「わたしのしごと展」でポートフォリオをご覧頂いたみなさま。本当にありがとうございました。
とても読みづらい文章だと思いますが、最後までブログを読んでいただきありがとうございました。


「生きるということは、表現すること。生き続けるということは、行動し続けること。」
ポートフォリオの最初のページに書いた座右の銘です。この言葉を忘れずに生きます。



ナガサワケンタのポートフォリオ
使用した書体
本文
 和文:A-OTF 見出ゴMB31
 欧文:DIN Alternate
 プロフィール頁 ※自分の好きな書体を使いました。
 和文:A-OTF ゴシックMB101 Pro
 欧文:Futura

使用した紙
IJ リーブル 厚口

使用アプリケーション
Illustrator
Photoshop
InDesign



 



2014年5月28日水曜日

ペーパーショウ



TAKEO PAPER SHOW 2014「SUBTLE サトル|かすかな、ほんのわずかの」へ行ってきました。


初めて行ったペーパーショウ。書籍や過去情報で色々入ってはいたもの5の、いざ行ってみると、実物の作品と紙が溢れた空間にすごく鳥肌が立った。
学校が神保町の竹尾見本帳本店に近いこともあり、紙選びや2Fのギャラリーによく行ってましたが、クリエイターの方々が考えた紙の作品、展示構成、紙と人間との関係性など、紙というモノについて深く考えさせられた。


近年、雑誌や書籍、新聞、ポスターなどの紙媒体の減少や、デジタル媒体の増加による紙離れなどがよく言われていますが、このペーパーショウはそんな話なんて吹っ飛ばすくらい紙の新たな価値観や、現代技術と紙の融合、紙の価値観の再考など、本当に紙に対するイメージが新たになる展覧会だと思います。
ただインクを乗せプリントするだけの紙ではなく、紙による人間がかすかなに感じ取れる感覚だったり、ほんのわずかな人間の痕跡だったり、本当にサトルというテーマが人間の研ぎすまされた感覚や人間の本能を知ることの出来るものでした。


個人的に好きだった作品が、日本デザインセンターの色部義昭さんの作品「I HATE U/I LOVE U」でした。


一見単純な作品のように見えますが、反射を利用して両方の文字が見えるようにするという、計算された複雑な構造で、その中でLOVEとHATEという相反する言葉を両方浮かび上がらせるというもので、この言葉のチョイスも本当に今という時代にあった言葉で、見た瞬間で衝撃を受けました。





紙。わたしたちに1番馴染みのあるものです。読み物はやはり紙がいいし、書くなら紙がいい。グラフィックデザインということを学んでいる私たちには紙という存在は切っても切れれない関係のものです。
その紙の新たな価値観を示してくれた竹尾ペーパーショウ。




紙について深く知りたくなりました。もっと、平面でも立体でも紙を使いたくなりました。
今回の展覧会で、紙というものはPCやデジタルサイネージ以上に人の魂、心が乗り移るものなんだと。その紙にデジタル媒体以上に人の手が直接加わり、その紙のデザイン物が実際に触られ、触覚を刺激する。折ったらもうもう取り返せない、書いたらもう戻れない、そんな緊張感とワクワク感を感じれるものを扱うことの出来る職業を目指してるんだと改めて実感しました。



今回の竹尾ペーパーショウは、グラフィックデザインを学んでいる学生は特に行ったほうがいいのではないのかと思います。紙を、これからの紙を知る上で、紙を扱っていく者として。




SUBTLE
サトル|かすかな、ほんのわずかの



2014年5月17日土曜日

自分の広告が出来ない人に、人の広告は作れない。

久々のブログ更新な気がします。
ブログの存在を忘れかけるくらい忙しかったし、現在進行形で色々とやることをかかえています。
ここ数週間で改めてスケジューリングの大切さを身をもって実感。

自分の通ってる学校には、ポートフォリオなるものを展示するイベントがあって、そのポートフォリオ制作に現在、追われています。
ポートフォリオは、クリエーターの作品集のようなもので、自分の今まで作ってきたものをクライアントである企業の人に見せたり、転職する際に企業に出したりするものです。
私たちのようなデザイン系の学生だと、就職活動のときにポートフォリオは必須で、そのポートフォリオでその人の人柄やデザインスキル、発想力などを見られるものになっています。

そのポートフォリオを現在進行形で絶賛製作中です。


ポートフォリオってただの作品をまとめたものでいいなのかなと最初は思っていましたが、考えてみるとポートフォリオは初対面の人に対して自分に興味を持ってもらう第一歩で、自分を広告するモノです。
商品広告を課題などで作ったりますが、商品=自分 広告媒体=ポートフォリオ という風に変わっただけで、広告と本質は変わらない。
そこで、どれだけ商品の魅力・特性を知って、引き出し、それを見る側に伝えるかは、その広告を作るクリエイターの腕にかかってきます。ポートフォリオもそれと同じなのです。


ポートフォリオを作るのは、本当に頭を悩ますもので、中身にもこだわらないといけないし、自分の目指す方向に向けての戦略も立てなきゃいけないし、今回は展示されるものだからその展示される場所などの想定もしなきゃいけにないし、今までのやってきたことがトータルで問われてくるものだと、実感中です。


ある人(だいたいこのブログに出てくるある人は、金髪の方ですが)が、こんなことを言っていました。


「自分の広告が出来ない人に、人の広告は作れない。」




この言葉を心に刻みながらポートフォリオを制作しています。
自分の広告がしっかり出来るように。

こう考えると広告は面白いモノだと思います。自分を誇張して広告しても誰も買ってくれないし、卑下して広告しても買ってくれない。でも、しっかり商品のことや企業のことを考えた上で広告すれば買ってくれる。
それとポートフォリオや就活も一緒なんでしょうね。広告はモノや人を伝える手法の中で、1番いいもので強いものだと。

だから広告は面白い。