2014年12月31日水曜日

2014年って。

2014年も、もう終わり。簡単に1年の振り返りをしようと思います。

my Japanという団体の運営メンバーになり、この1年色々なことを得れた年でした。
地方に行きCMを作るサポートをしたり、多くのイベントの運営と、そのイベントのグラフィックを多く制作しました。

また、多くの人にも出会いました。大好きだったクリエイターの方に会ってお話を聞いたり、人生を変えられた某金髪の方の会社にインターンでお世話になったり、my Japan関係では同年代のクリエイターを目指す人たちの話を聞いて刺激し合ったり。
人生で1番、人と出会うことの多い年だったと思います。社交性のかけらもなかった自分がここまで人と出会えたのは東京という場所のおかげなのかも。相変わらずコミュニケーション能力は向上してませんが(笑)

この1年で自分が将来何をするべきで、その方向に向かって何をしたらいいのかを見定めることの出来た1年だったと思います。
自分の今までの点でしかなかった経験や好きなこと、得意なことが大まかに結ばれて線になった年だったので、来年は線を面になるような年にしていきたいです。


とりあえず、誰か職をください…




2014/12/31 ナガサワケンタ

2014年12月20日土曜日

なくなるということ。


 先日、新宿の歌舞伎町にある、映画館「ミラノ座」に行って来ました。
ミラノ座は1956年(昭和31年)に開業した映画館で、開業時1500席、現在でも1000席弱を誇る国内でも最大規模。


そのミラノ座は2014年12月31日をもって、58年の歴史に幕をおろします。
 20日からはさよなら上映と題して、ミラノ座にゆかりのあるETやエヴァンゲリオンなどを上映するそうです。

 

そのミラノ座に行って感じたのは、人はなくなると分かった瞬間から、とても寂しくなるということです。劇場に来ていた多くの人が、館内の写真を撮っていました。やはりなくなると分かると人は、急に思い出に浸り始まります。
先日行った時に、ミラノ座の思い出を語る夫婦がいて、歴史を作って来た場所には来た人の数だけ、多くの感情があると思います。この映画館で出会った人が今、結婚してるかもしれない、子供と来てるのかもしれない、孫と来てるのかもしれない、そう想像出来る歴史のある場所は素敵だと感じました。

でも、思うことは、なくなると分かった瞬間に、“無くならないで!”と声を上げる人が多すぎるのではないかと思います。
寂しくなるし、思い出がなくなっていく感覚はとてもわかりますが、シネコンに行ってミラノ座に行ってなかった人が無くならないでと騒ぐのはちょっと筋違いなのではないかと思いました。
このミラノ座だけではなく、どこかのお店や場所が無くなる度にいつも違和感を感じていました。


無くならないで欲しい場所は、通いましょう。そこで買い物をしましょう。周りにおすすましょう。僕は、いつもそう思います。
形あるものいつかは変わります。終わりを告げます。それまで、自分の好きなモノや場所は最後まで応援し続けたいと僕は思います。



最近、東京都内の多くの街で再開発が行われています。そこには多くの賛否があって、さびしがる人も大勢います。
でも、街が変わるっていうことは、寂しいっていう感情だけではないと思います。
街が変わるってワクワクするし、ドキドキもします。新しい場所って冒険心をすごくくすぐれるし、時にはとても便利になります。
街は、生き物と同じだと思います。代謝をしてどんどん若返る。スクラップ&ビルドを推奨する訳ではないですが、場所によっては代謝が必要な場所があると思います。


上京して4年弱、東京の面白いところは常に代謝して、変わり続ける街。そして、その代謝の中に昔の痕跡がたくさん残ってるのが東京が常に刺激的な街であり続ける理由なんじゃないかなって思います。


ポジティブに考えると、なくなるっていうことも一種の価値かもしれません。
数回しか行ったことの無い場所でしたが、ミラノ座はとてもいい映画館でした。雑多な街の癒しの空間。


2014年10月3日金曜日

地方最高!地方再考!



ここ数ヶ月、運営メンバーをしている団体「my Japan」の企画「Creative Summer Camp」で色んな地域に行かせていただいている。
Creative Summer Camp(以下CSC)は、首都圏や関西などの若手クリエイターを集めて、宮城県石巻市、福島県只見町、長野県長野市の3つの地域に行き、その土地でその地域のCMを撮影・編集を2泊3日で編集をするという映像プログラム。

そのCSCで3つの地域運営として、ロケハンと撮影で3つの地域に2回行かせていただいた。
まず、その地域に行って思ったことは、どの地域も地元の魅力やその土地の持つ力に気付いていないということ。

石巻は震災後、これからの未来へのビジョンがはっきりとしている土地で、たくさんの人の力が、想いが詰まった地域でした。震災という大きな問題を未だに抱えてはいるものの、新しいワクワクする未来が見えた場所でした。
辛い経験をした上で、語る未来へのビジョンは本当に強い力を持った言葉です。

石巻は、その土地で石巻を良くしようとする人たちが、1番の観光であり、石巻を訪れる多くの人たちに出会って欲しいと思いました。
 



福島の只見町は、本当になにもない田舎です。福島県出身の私ですら田舎だと思うし、行ったことのない地域。
しかし、行ってみると、「何もないけど、なんかいい。何もないから、なんかいい。」そんな印象を抱きました。

山、川、田んぼ、森、只見っぽいといえばダムかブナ林くらい。でも、なんか居心地がいいっていう不思議な魅力が。
特に只見町は、地元の人たちの自分たちが住む地域の魅力があまり知られていない町だった気がします。どこにでもある米かもしれませんが、只見の米には実るまでの物語があるし、その素敵な物語を地元の人は当たり前すぎて見落としています。
そのことを参加者の作った映像を見て、ハッとさせられました。



長野県長野市は、善光寺っていうお寺があって、おやきとそばがあるどこにでもある地方都市だと、行く前までは思っていました。
しかし、行ってみるとリノベーションされた数々のお店に、シェアハウス、オフィスが点在。セレクトショップや本屋さんなどの個人経営のお店もたくさん。

たぶん、バブル以降多くのお店が潰れたり、空き家がたくさん増えたどこにでもある地方都市だと思います。
そのどこにでもある地方都市からリノベ物件が多くなり、色んな人が行き交う街になり始めてる理由は、やはり“人”
地元のいいものをどうにか活用しようと純粋な活動が理解されて、広がった結果がいまの長野がある理由だと思います。
もちろん、長野県の県民性もあり、会う方々みなさんオープンでよそ者に優しい方々でした。

善光寺という昔からある文化的施設があり、そこをハブとして人が集まり、行き来し、よそ者に優しい県民性になったんだと実感しました。

また、小布施町にも行きましたが、小布施も素敵なところで、「観光ではなく交流」だと町長が言っている街です。
長野県は、本当に魅力的で、実際1番移住したいと思えた地域でした。
長野は観光も、生活もしっかりとデザインされた街です。










こんな感じで、3地域とも魅力的で、自分の行動範囲や視野の狭さを改めて思い知らされたのと、東京以外にもおもしろい場所がこんなにもあり、日本っていいなと思いました。

日本の1番の観光資源は、景色でも、歴史的な建物でも、美味しい食事でもなく、人です。
人が良くないといくら歴史的な観光名所でもつまらなくなります。美味しい食事も人が良くないとまずくなります。
また来たい、住みたいと思わせる1番の動機は人の良さです。

そんなことをこの映像プログラムを運営して得られたことです。
運営としては大変なことばかりでしたが、相当いいプログラムだと運営目線でも思います。
参加者や受け入れ先の地域の人、お互いに発見があり、いい刺激になって少し空気が変わった地域もありました。


「行ってみないと分からない。行ったつもりになるのが一番もったいない。」






2014年5月29日木曜日

ポートフォリオ説明


 このブログを5/29〜30にご覧頂いている方は、あのドット柄のカードから来ていただいた方だと思うので、「わたしのしごと展」で展示したポートフォリオについて簡単に説明させていただきます。





 なぜ、表紙を覆うようにドット柄のカードを入れ、このブログに飛ぶようにQRコードを貼ったのかというと、このブログを読んでいただくと分かると思いますが、ナガサワケンタという人間性や好きなこと、広告やデザイン、クリエイティブに対してどんな考えを持っているのかをわかって欲しかったからです。
あと、もう一つ理由としてはポートフォリオを見ていただいた方に、見る以外の行動をしてもらって他の生徒より少しでもいいから印象に残って欲しかったからです。


なぜ、表紙がドット柄のカードなのかというと、カードを1枚ずつ取ってもらい表紙から無くなっていき、そのカードの下の表紙デザインが少しずつ見えていくというワクワク感を与えたかったからです。ドットは私のアイデンティティと言える柄で、身にまとっている服には何かしらドットが入っています。
ドットカードの下の表紙も自分の名前と写真をドットにくり抜いたビジュアルを使用しています。



次に、ポートフォリオ自体について。
ポートフォリオはビス止め製本をしました。同じ学科の子のほとんどがクリアポケットのファイルです。しかし、わたしはあえて製本しました。

見栄えがいいということもありますが、やはりポートフォリオも本です。
本というものは紙をめくるその感覚が大切で、紙を触ってめくるのとビニールを触ってめくるのでは、次に何がくるのかなとか、そういう感情であったり、指から伝わる情報が大きく変わってくるのではないなかと思ったのです。
また、ポートフォリオはファイルが多いという情報を聞き、意地でもその大勢の中には入りたくなという、ひねくれ精神があったからです(笑)
ヨコ開きの本にしたのもひねくれ精神と広告作品を見せるにはヨコが適切だと思ったからです。


学科の多くの子は外側より、中身だと言って製本などに時間や手間をかけることを避け、中身の充実や誌面デザインの充実などに費やしてました。
しかし、私は、前にもこのブログで書きましたが、今回の展示するポートフォリオは自分を広告する媒体だと思っています。 グラフィック科だけで90弱あるポートフォリオの中で、どれだけ自分を見てもらえるか、印象に残すことが出来るのか、それを意識しながら作った結果が今回のポートフォリオになりました。

どれだけナガサワケンタという人間をアピール出来たのか、印象に残ったのか、人の心を動かすことが出来たのかはわかりませんが、多くの人に自分の作った作品を見てもらう機会を、そしてこのブログを見ていただく機会を頂けたことは本当に嬉しく思います。
正直、まだまだデザインや広告を考える、作る力は未熟ですが、これから広告やデザインの道に進むにあたって、もっともっと精進したいです。

最後に「わたしのしごと展」でポートフォリオをご覧頂いたみなさま。本当にありがとうございました。
とても読みづらい文章だと思いますが、最後までブログを読んでいただきありがとうございました。


「生きるということは、表現すること。生き続けるということは、行動し続けること。」
ポートフォリオの最初のページに書いた座右の銘です。この言葉を忘れずに生きます。



ナガサワケンタのポートフォリオ
使用した書体
本文
 和文:A-OTF 見出ゴMB31
 欧文:DIN Alternate
 プロフィール頁 ※自分の好きな書体を使いました。
 和文:A-OTF ゴシックMB101 Pro
 欧文:Futura

使用した紙
IJ リーブル 厚口

使用アプリケーション
Illustrator
Photoshop
InDesign



 



2014年5月28日水曜日

ペーパーショウ



TAKEO PAPER SHOW 2014「SUBTLE サトル|かすかな、ほんのわずかの」へ行ってきました。


初めて行ったペーパーショウ。書籍や過去情報で色々入ってはいたもの5の、いざ行ってみると、実物の作品と紙が溢れた空間にすごく鳥肌が立った。
学校が神保町の竹尾見本帳本店に近いこともあり、紙選びや2Fのギャラリーによく行ってましたが、クリエイターの方々が考えた紙の作品、展示構成、紙と人間との関係性など、紙というモノについて深く考えさせられた。


近年、雑誌や書籍、新聞、ポスターなどの紙媒体の減少や、デジタル媒体の増加による紙離れなどがよく言われていますが、このペーパーショウはそんな話なんて吹っ飛ばすくらい紙の新たな価値観や、現代技術と紙の融合、紙の価値観の再考など、本当に紙に対するイメージが新たになる展覧会だと思います。
ただインクを乗せプリントするだけの紙ではなく、紙による人間がかすかなに感じ取れる感覚だったり、ほんのわずかな人間の痕跡だったり、本当にサトルというテーマが人間の研ぎすまされた感覚や人間の本能を知ることの出来るものでした。


個人的に好きだった作品が、日本デザインセンターの色部義昭さんの作品「I HATE U/I LOVE U」でした。


一見単純な作品のように見えますが、反射を利用して両方の文字が見えるようにするという、計算された複雑な構造で、その中でLOVEとHATEという相反する言葉を両方浮かび上がらせるというもので、この言葉のチョイスも本当に今という時代にあった言葉で、見た瞬間で衝撃を受けました。





紙。わたしたちに1番馴染みのあるものです。読み物はやはり紙がいいし、書くなら紙がいい。グラフィックデザインということを学んでいる私たちには紙という存在は切っても切れれない関係のものです。
その紙の新たな価値観を示してくれた竹尾ペーパーショウ。




紙について深く知りたくなりました。もっと、平面でも立体でも紙を使いたくなりました。
今回の展覧会で、紙というものはPCやデジタルサイネージ以上に人の魂、心が乗り移るものなんだと。その紙にデジタル媒体以上に人の手が直接加わり、その紙のデザイン物が実際に触られ、触覚を刺激する。折ったらもうもう取り返せない、書いたらもう戻れない、そんな緊張感とワクワク感を感じれるものを扱うことの出来る職業を目指してるんだと改めて実感しました。



今回の竹尾ペーパーショウは、グラフィックデザインを学んでいる学生は特に行ったほうがいいのではないのかと思います。紙を、これからの紙を知る上で、紙を扱っていく者として。




SUBTLE
サトル|かすかな、ほんのわずかの



2014年5月17日土曜日

自分の広告が出来ない人に、人の広告は作れない。

久々のブログ更新な気がします。
ブログの存在を忘れかけるくらい忙しかったし、現在進行形で色々とやることをかかえています。
ここ数週間で改めてスケジューリングの大切さを身をもって実感。

自分の通ってる学校には、ポートフォリオなるものを展示するイベントがあって、そのポートフォリオ制作に現在、追われています。
ポートフォリオは、クリエーターの作品集のようなもので、自分の今まで作ってきたものをクライアントである企業の人に見せたり、転職する際に企業に出したりするものです。
私たちのようなデザイン系の学生だと、就職活動のときにポートフォリオは必須で、そのポートフォリオでその人の人柄やデザインスキル、発想力などを見られるものになっています。

そのポートフォリオを現在進行形で絶賛製作中です。


ポートフォリオってただの作品をまとめたものでいいなのかなと最初は思っていましたが、考えてみるとポートフォリオは初対面の人に対して自分に興味を持ってもらう第一歩で、自分を広告するモノです。
商品広告を課題などで作ったりますが、商品=自分 広告媒体=ポートフォリオ という風に変わっただけで、広告と本質は変わらない。
そこで、どれだけ商品の魅力・特性を知って、引き出し、それを見る側に伝えるかは、その広告を作るクリエイターの腕にかかってきます。ポートフォリオもそれと同じなのです。


ポートフォリオを作るのは、本当に頭を悩ますもので、中身にもこだわらないといけないし、自分の目指す方向に向けての戦略も立てなきゃいけないし、今回は展示されるものだからその展示される場所などの想定もしなきゃいけにないし、今までのやってきたことがトータルで問われてくるものだと、実感中です。


ある人(だいたいこのブログに出てくるある人は、金髪の方ですが)が、こんなことを言っていました。


「自分の広告が出来ない人に、人の広告は作れない。」




この言葉を心に刻みながらポートフォリオを制作しています。
自分の広告がしっかり出来るように。

こう考えると広告は面白いモノだと思います。自分を誇張して広告しても誰も買ってくれないし、卑下して広告しても買ってくれない。でも、しっかり商品のことや企業のことを考えた上で広告すれば買ってくれる。
それとポートフォリオや就活も一緒なんでしょうね。広告はモノや人を伝える手法の中で、1番いいもので強いものだと。

だから広告は面白い。





2014年4月26日土曜日

上京と、福島と、自分と。

2011年4月26日。いまだに覚えている上京の日。
震災で、入社の日が延びて、すごく気持ちが落ち着かなかった日々を過ごし、上京し川崎にある会社の寮に入居。大田区にある会社に入社。

上京後に5月に行った渋谷は、震災なんてなかったかのように、人々が生活を送っていて、福島との温度差を感じ、自分に何が出来るのかを数ヶ月間考えまくった。
その結果、デザインとか広告を自分はするべきなんかじゃないのかいう結論に至った。
東京のビルボード広告、ウィンドウのレイアウト、 美術館の凄さとかにも影響を受けた。


東京っていう街は、本当に楽しい街。人と出会える街。自分が自分でなくなる街。自分が作られる街。華やかな街。おかしな街。刺激がある街。退屈な街。イライラさせられる街。昨日と違っていても何も言われない街。五月蝿い街。静かな街。

そんな色んな感覚が、いまの自分を作った気がします。東京に来なかったら地元でくすぶっていただろう。
 福島のことを気にすることもなかったし、福島をどうにかしたいとも思わなかった。
 自分の人生に大きな影響を与えた人の事務所にインターンに行くこともなかった。

そう思うと、東京はなんでもありで、なにかしら奇跡が起きちゃうとこ。


今年で上京4年目に突入するけど、たぶん死ぬまで東京にいるんだと思う。もちろん地元は好きだけど、あそこに骨を埋めようとは…


「東京が好き。だけど嫌い。福島が嫌い。だけど好き。」

 

 そんな矛盾を一生抱えながら死ぬんでしょうね。


福島を嫌いになるきっかけを作ってくれた高校のクラスメイト、やりたいことをやって生きようと思わせてくれた会社、本当に良くも悪くも色んなことを気づかせてもらった人たちには感謝しなきゃいけないです。


言わなきゃやらなそうだから、書きますが、将来お金貯めたら、好きな東京で、嫌いだった福島のいいものを売る・紹介する。そんな場所、お店を作りたいと思います。
自分の人生みたいな矛盾を抱えたお店を作ります。死ぬまでに。 



2014年4月17日木曜日

お茶の言葉。

久しぶりの更新です…
インターンやら諸々の作業やらで、まったくもってブログを書く暇がありませんでした。
完全なる言い訳ですが。

忙しいことはいいことだし、個人的に関わっているとこのロゴやフライヤー等々、デザインを出来ているので、いい感じに充実はしています。まあ、自分のための作品制作をもっと増やさなきゃいけないんですけどね。




なんで、久しぶりにブログを書きたくなったのかっていうと、サントリー「伊右衛門」のCMを見て、久しぶりにCMで鳥肌が立ったからです。完全に衝動的思ったことを書きたくなりました。


前から妻と夫の心の揺れ動きだったり、ちょっとした平穏な家庭の中の変化だったりを描いてきた伊右衛門のCMですが、今回もそんな感じなんですが、結構感動します。
妻が夫に対して淹れるお茶。何も語らずにお茶を出す妻ですが、夫の色んな姿を見て、そんな夫に対して想いを込めお茶を毎回出す。ある時その想いに気づいた夫が、妻に対して感謝の気持ち言うっていう単純な話。
そんな話を日本の豊かな四季と、想いや心情の伝わるカットと、音楽によって魅力が何十倍にも増して引き出されているCMです。

 「お茶は、人をつなぐ。」
最後に出てくるコピー。こうやって文字で書くとなんも深みのないコピーに見えますが、 CM内の妻がお茶に込めた言葉(想い)を全部見て、夫の感謝の言葉を聞いた後にこのコピーを見ると核心を突いてるし、スッと入ってくるけど読み取れることが多いコピーだと感じました。


永井一史さんがブランディング、CMディレクターが中島信也さん、撮影が上田義彦さん、音楽が久石譲さんっていう凄いメンツが集まって作ってるCMで、何年経っても色あせないし、日本の魅力が1番伝わってくるCMシリーズなんじゃないか思います。

120秒の特別篇をハイクオリティ再生で見て欲しいです。
本当に映像と音が綺麗。
http://www.suntory.co.jp/enjoy/movie/viewer/food_normal_hd.html?hd=787919249002&sd=787919256002



サントリー伊右衛門「お茶の言葉」60秒

2014年3月29日土曜日

きんきょうもろもろ。




だいぶ、更新出来ていなかったブログ。
もう、更新が止まったとか思ってるいる人多数で、存在すら忘れ去られているブログになってしまっていると思います。


ちょいちょい忙しい自主制作期間という名の春休みを過ごしました。
その大半は学校に行き、好きなもの作ったり、ポートフォリ作成のセミナーを受けたりなど、春休みとはかけ離れた生活を送っていました。
学校に行ってなかった期間は、講師の先生のご紹介で、インターンシップに行ったり、濃い自主製作期間a.k.a春休みを過ごしました。


あっという間に3月も終わり、桜の季節。
来週からは少しずつ授業が始まり、GW明けにはポートフォリオを展示する学校行事があったり、落ち着く暇がないまま来年の春まで駆け抜けそうです。

尊敬する方のとこのインターンも4月から約1ヶ月くらい行くことになり、それも含めると本当に予想以上に凝縮された1年を過ごす予感。




ここ数ヶ月で、デザインが好き、広告が好き、クリエイティブが好き、そんなことを改めて自覚したし、自分で考え、行動し、手を動かすということがしっかりと結果や何かしらになって返ってくるということを実感しました。
今回の先生紹介のインターンや自分で応募したインターンが決まったことなんかが、その一例。
机やパソコンに向ってウダウダやってるくらいなら、行動!実行!


ある人が宣伝会議賞のマスナビのコピーで書いた「憧れるより、近づこう。」
これがすべてなんじゃないのかなって思います。
憧れたら憧れでしかないし、追い越すことも近づくことも出来ない。そんなことにならないためにも、何かしらのアクションを起こすはず。

就活に関しては、本当に漠然としたものしかなく、「本当に就職出来るのか。」「業界でやっていけるのか。」「他の美大生とかと比べられても大丈夫なのか。」 などなど不安がつきませんが、『憧れるより、近づこう。』そんなコピーを心の中に秘めながら自分のやれるべきことをしたいと思いました。


春なのでお花見に行きたい。花より団子。花よりお酒。




2014年3月11日火曜日

あの日から



あの日から3年経ちました。

1年目は地元で、2年目は渋谷のスクランブル交差点で、3年目の今年は学校であの時間を過ごしました。


3年なんかあっという間ですね。
2011年3月11日は福島県の実家で過ごし、震災を体験。
いまでも、あの日のことを思い出します。テレビから流れる映像も、原発が爆発した瞬間もリアルタイムの中継で見てました。

あの日から自分の人生は大きく変わりました。
あの日がなければ、今こうして東京でデザインを学んでいないと思います。

大嫌いだった福島を好きになったのも、あの日以来
福島を広告したいと思ったのもあの日から。


それだけあの日が特別で、自分の人生いい意味で狂わせてくれた日です。



特別どうして過ごそうとかもなく、今年は学校で過ごしました。
変わらない日常が3年経って自分の中に戻って気がします。


地元福島も八重の桜の効果などでやっと観光客が増えてきました。
八重の桜は一時的なものなので、もっと長期的に福島を訪れてもらえる、福島は面白いと思ってもらえるような広告を作りたい。
そう思います。


ただ、「福島は安全」「福島の農産物は安心なものです」と広告しても、福島に来てもらえるどころか、関心さえも失ってしまう時期に来ていると個人的には考えています。
もっと、福島県を面白く、楽しく、魅力的に出来るようなデザイン物を作っていきたい。
震災を体験して、福島を好きになった自分にしか作れないもので。


原発やいまの復興状況に自分なりに思うことはありますが、早く福島県が、東北が2011年3月11日以前以上のいい状況になれるよう願ってるし、そこに自分の力を使いたいです。



今日は、ある意味で新年かもしれません。ここから1年というカウントをする人も多くいるはず。
1年後どこで過ごしているかわかりませんが、地元のことあの日のことは忘れずに過ごしたい。



2014.3.11

2014年3月10日月曜日

変化と適材適所

最近、東京都内のJRやメトロなどの色んな路線の駅で、柱のとこにあった広告スペースが、デジタルサイネージ化されています。
渋谷駅の玉川改札付近ではもうすでにデジサイに変わり、地下鉄六本木駅や恵比寿駅などでも準備中ではありますが、サイネージが設置されている。

本当に、紙媒体からデジタル媒体への変化が体感出来るくらい変化の時にいま自分たちが立っています。




色んな人と話をするようになって感じるようになったのは、アナログとデジタルってそんな違わなくないかってことです。
アナログがいい!っていう人がたくさんいますけど、果たしてそれは適切な表現なのか疑問に思います。もしかしたら、それは思い出補正的なもので、過去の記憶を美化しているのかもしれない。
手描きが温かみやぬくもり、人を感じれるという人もたくさんいますが、それはデジタルでは出せないとは限りません。
一方、デジタルではSFチックな動きのあるものや、手描きだと数週間はかかるものが1日でできてしまう、未来的など、マジックのようなチートのような側面が多くある。でも、デジタル的な表現や特徴がアナログで出せなくもない気がします。


個人的には両方大好きです。手描きの表現(描くこと)は苦手ではありますが…
両方とも長所短所が同じくらいあるし、好みも同じくらい分かれるものだともいます。

そんなデジタルとアナログどちらか一方に肩入れするのではなく、そこをしっかり仕事やデザインの絵作りのときに適切なを判断し、デザインの方向性を持っていく判断力が大切になってくる時代なのかなと思います。
同じことが、広告を出す媒体にも言えると思います。CMか、Webか、駅貼りか、折込みチラシか、新聞なのかなど、クライアントや商品、広告のアイデアなどに合った適切かつ効果的なものをしっかり広告を作る側が、示していかなければならない時代になってきていると私は思います。
ただ単にデータや統計から成り立ったものだけではなく、データと広告を作る側の人間を組合せていけば、面白い広告の将来があるんじゃないのかな。


自分が考えている広告の勝手な将来のイメージは、駅のホームの広告がデジタルサイネージ化されていて、時間帯の利用者層に合わせて広告が変わり、新商品の飲料広告だったらサイネージにスマホをかざすとスマホに情報がいって、そのスマホを近くにあるサイネージの自販機にかざすと試供品(サンプル品)が出てくるとか、そんな未来になっていれば面白いなと考えています。


もちろん、動きのある広告ばかりだと飽きるので、普通の紙の駅貼り広告も残っていて欲しい。


変化の時代に生きる自分たちの世代。
写植からMacへ、紙からデジタルへ、デジタルから   へ。
また、十数年後には色々と変化していきます。その先の変化を予測というか、先回りできる人になっていたいです。
過去の先人たちがやってきたように。

そして、先人たちがやってきたことを忘れないように。


変化の真っ最中、真っ只中の時に、自分がこうやって学生としてデザインや広告を学べていることは本当に幸せだなって思えます。過去と現在と未来という3つの時間軸に出来たモノがぜんぶ価値を持ち、その価値の選択や融合が自由に出来る時代だから。


変化を楽しもう。変化を起こそう。変化を思い出そう。


魔法のことば
「広告っておもしろい!デザインってたのしい!」




2014年3月4日火曜日

擬人化

今日は、会社説明会に行ってきました。日本のデザインの歴史を作った、日本のデザインを変えたと言っても過言ではない会社だったので、説明会に行けてよかったです。
話を聞くだけでも勉強になる企業でした。



今日は、2月から放送されている。江崎グリコの企業広告について。
企業イメージを伝える広告活動の一環で放送されているCM『smile.Glico



妻夫木聡さんが、赤鼻のピエロに扮して、色々な感情を持った人たちを笑顔にしていくというCMです。
赤いピエロ=グリコ という感じでグリコという企業が擬人化され、そのグリコが世の中の人を笑顔にしてくという近年の企業理念が現れているモノだと思います。




みんなのキゲンがよくなれば きっと世界はうまくいくsmile.Glico






このメッセージが本当に良く表現されていて、初めてCMを見たときは引き込まれていきました。
このCMでは妻夫木さんは一切ことばを発しません。セリフに頼らない映像で本質的な存在意義をしっかり表現しているものだと思います。



クリエイティブディレクターは電通の古川裕也さんで、最近話題のリクルートポイント「すべての人生が、すばらしい。」や九州新幹線全線開業のCMも手がけた人です。
古川さんの手がけたCMは、人の心の奥にある、ちょっとした感情を動かすツボを上手くつついてきます。


いいCMなので、もっと多くの人に見て欲しい。
グリコは過去にもいいCMを作ったりして、応援したくなる企業です。









前回のグリコの企業CM「みんなに笑顔を届けたい。」
たしか、大宮エリーさんが手がけたはずです。



電通 エクゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター 古川裕也さんのCMまとめ。



2014年3月3日月曜日

ペプシNEX ZERO 比較広告

今日から、春のエクステンションでポートフォリオでセミナーが始まりました。
就活ということをとても意識する講座で、自分のデザインの詰めの甘さが浮き彫りになった気がします。


今日から掲示されている広告で気になった広告があります。
それは、「ペプシNEX ZERO」の広告です。

ペプシはコーラの2番手として、永遠のライバルであるコカコーラを追いかけている存在。
そんなペプシがコカコーラと自分(ペプシ)を比較した広告を出したのです。















ペプシNEX ZEROとコカコーラZEROとの商品比較を競合他社の名前を出して広告にしています。
日本では珍しい広告だと思います。名前を伏せた比較広告はありますが、このように堂々と名指しでやったことに少し驚きました。

実際に商品発表会では、コカコーラZEROとペプシNEX ZEROの飲み比べをし、コカコーラに対する対抗心をむき出しにしたようです。
WBS:コカ・コーラVSサントリー はじける“健康”飲料バトル 



海外では競合他社の製品と比較したり、競合店でプロモーションをしたりなど面白い試みをすることが多いですが、日本で名指しでの比較広告は日本人の感情というか、風土には合わないのかなと思います。
下手したら、「あそこの企業は名前出して他社と比較して、自分たちをアピールしてる嫌な企業」だと思われてしまう、広告効果のない逆の方向に進んでしまうかもしれません。

でも、今回サントリーのペプシが自信を持って製品を作り、それを胸はって王者のコカコーラと比較するという姿勢が個人的にはいいなと思います。

比較グラフの下に書いてある「すべての人がペプシNEX ZEROを選ぶその日に向けて、私たちの挑戦はつづきます。」というコピーが物語るように、永遠の2番手ペプシがコカコーラに向っていく挑戦者としてのバックグラウンドが汲み取れます。

CMもありますが、今回のはオリンピック招致のシーンをモチーフにしてるんでしょうが、個人的には安直すぎてあんまり好きじゃないです…
どうせならもっとハジけて欲しかった!

ペプシがんばれ!!


2014年3月1日土曜日

SNSと出会い

三日坊主という言葉がありますが、それを超える一日で更新をやめてしまったナガサワです。
まあ、眠かったし寝落ちしちゃんだからしょうがない。人間だもの。


3月になってしまいました。先輩の卒制展が今日明日とやっています。来年は卒制展で自分の作品が展示される側です。1年後に卒制なんて信じられない。
それと、宣伝会議賞の 2次・3次通過作品の発表がありました。
もちろん、自分の名前はありません。まあ、ビギナーズラックで1次が2本通っただけいいと思って、来年も諦めず2000本目指し応募します。
宣伝会議賞の1次通過作品のコピーからグラフィックに発展させようとも思います。



さて、ここから本題のタイトルのSNSと出会いについて。
私はSNSでめちゃくちゃ人と出会っています。別に出会いを求めてやっている訳じゃないんですが、Twitterを始めてから5年くらいで数十人と会った気がします。

SNS悪用したり、使い方を間違えると本当に危ないと思うし、今の中高生のTwitterの使い方とかはあまり好ましくない使い方をしていると思うけど、健全な使い方をすれば本当に世界は広がります。
Twitterに限らずFacebookとかのSNSにも同じことが言える気がします。


Twitterで箭内道彦さんの言葉を発信するbotというものを作ってからは、会う人に箭内さんbot知ってるよ!とか交流のきっかけになったり、実際に尊敬する箭内さんから自分を知ってもらうきっかけになりました。
また、グラフィックやクリエイティブ関係の人と会ったり、Twitterのおかげで自分の世界観が随分と広がっている。


最近、バカッター的なSNSに対する負のイメージがつく出来事が多いし、 実際に変な人もたくさんいます。TwitterやFacebookに載ってる情報がすべて正しいと勘違いし、その世界しか見れない人とか。
まあ、メリットデメリットはたくさんありますが、私的には本当にメリットが多く、実名で発信することの責任をもって、SNSをやればデメリットは、ほとんどないと思えます。


SNS は広告力や広報力も本当にあるし、拡散能力は本当に他のメディア以上な気がする。 自分が尊敬できる人に知ってもらうきっかけや、女子高生が6秒動画をアップしてスターになったり、自分の飼い猫を世界中の人に知られたり、SNSは何が起こるかわからないし、それが面白いんだと思います。継続して人気者になるのは大変だけど。



SNSは使い手次第で面白くなるんだなって、やっと最近わかりました。
FacebookやTwitterが衰退したら、どんなSNSが流行るんですかね。



今日もTwitterきっかけで、ひとりの人と出会い。



2014年2月27日木曜日

広告とロック


色々と一段落したのと、ブログ始めたい、何かを文章を書きたいという衝動にかき立てられ、ブログをもう一度始めてみました。
前も授業の課題と言う名目で半強制的にブログを書いていたものの、駄文過ぎるのと課題という強制力が切れたので、やめてしまいました。
前のブログはデザインと広告に関する自分の言いたいことと、勝手な分析をダラダラと書き並べたブログで今読み直すと恥ずかしいし、気持ち悪い。

たぶん、今回始めるブログも駄文の広告とデザインについて書く、自己満かつ気持ちの悪いブログになるかと…。
 (過去ブログURL:http://ken-21.blogspot.jp/
前のブログはアクセス数が意外とあったりしてました。NAVERまとめのソース元にされたりとかで。


なんで、ブログタイトルを『広告とロック』というタイトルにしたのかというと、先日ポートフォリオセミナーというセミナーがあり、そこで来てくださった講師の方から「キミ、風とロックが好きならポートフォリオのタイトルを広告とロックとかにしちゃいなよ!」と言われて、「あ、広告とロックってワードいいな。」とか心の中で思い、影響されまくってタイトルしてみました。
影響されやすい男とかめんどくさいですね。


あ、このブログを読んでるということは、大半の人が自分のことを知ってくださっていると思うのですが、風とロック(新社名はすきあいたいヤバい)の代表のクリエイティブディレクター箭内道彦さんが好きなんです。
いま、広告をやろうと思い勤めていた会社をやめ、デザインの専門学校に入ろうと思ったきっかけを作ってくれた方です。
嫌いなとこもありますが、好き嫌いそんな感情を超えて尊敬出来る人は箭内さんだけ。
自分の人生を変えた人です。色んな人と自分を結びつけてくれた人です。

そこから名前を勝手にお借りし、ブログタイトルをつけました。




まあ、そんなこんなで始めたブログですが、毎日更新を目標に継続していきたいと思います。
文章力のまったくない自分への文章力アップの特訓と、面白い広告やいいデザインを発信していく目的として。